スポーツには【苦手意識】なんていう言葉がある。
例えば、バックハンドにボールが来た。
『ああー、またバックだよ、、、ちぇ。』
ボールを打つ前から、心の中でこんな風につぶやいて、早くも負けに予感を全身に駆け巡らせる。
当然ながら打つ動作はギクシャクする。
初めから『バックハンドは苦手。多分失敗するだろう』と決めて掛かっているようなもんだから、当然ミスショット。
なんのことはない。
本人さえ『苦手だ』と決めてかからなければ、もしかしたら抜群の返球ができたかもしれない。
『ダメと決めてかかる』のが苦手意識の本質だ。
失敗する主な原因は、肉体的な苦手ではなく、意識じゃないだろうか。
あなたも経験したことがあるはず。
苦手なボール(苦手意識がある)を打つ際に、身体の動きがギクシャクしたことがあるはず。
肩はぎゅっと締まり、手はコチコチ、足の動きが止まっていることが。
さらに口の周りの筋肉まで硬くなることはないだろうか。
これは苦手意識がボールを打つことに関係のない筋肉のスイッチを入れたのだ。
口やほっぺたの筋肉など、いくら締めてもボールは打てない。
同じように、腕の筋肉も、不要な筋肉が押されたはずだ。本来使わなければならない筋肉以外に、テニスに無関係の筋肉まで『動け』と命じられ、結果的に本来の筋肉の動きを邪魔したはずだ。
いわゆる『力む』とか『ギクシャクした動き』のメカニズムがこれである。
あなたの【心】が、肉体本来のスムーズな動きを妨害しているのだとしか、言いようがない。
セルフ1がセルフ2を規制しているのだ。
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