頑張ることが上達を妨げる

ここ一番という時に、動きがギクシャクすることはないでしょうか?

『このポイントを取ったら勝てる!』と思った時や、
『うわー、ダブルフォルトしそぉー』と思った時、
『もっとリラックスしてプレーしなくては!』
思えば思うほど、動きがギクシャクするものです。
いわゆる雑念(セルフ1)が、本来のスムーズな動きを妨げているのです。

これと正反対の現象が、【無我の境地】、【神がかり的な状態】というやつです。
セルフ1が完全に活動を停止し、セルフ2がフルにその能力を発揮しているケースです。
これこそテニスに限らず、あらゆるスポーツにとって最高の状態なのです。

全てセルフ2に任せる、それが精神集中と呼ばれる状態です。
セルフ1の妨害さえなければ、勝てます、上達します。

そのために、いかにセルフ1をテニスのプレーから排除するか、
セルフ2に最大能力を発揮させるか、それがこのブログの一番の鍵です。

まず第一は、【頑張らないこと】。
努力は美しい、勉強しなさい、努力しなさいと、言い続けられて育った人が多いはずです。
私は、こうした努力の美徳に真っ向から反対なのです。
一生懸命にやろう、努力しようというのは、激しいセルフ1の活動なのです。
裏を返せば、『セルフ2は全く信頼出来ないので、任せておけない】ということなのです。

怠け者の理論ではありません。
従来のレッスンのように一つ一つのテクニックを教え込むのではなく、
各人の潜在能力をいかに引き出すか、そこにスポットライトを当てることで
内側から自然に上達させようというのが私のコーチ法なのです。

テニスをするのではなく、身体(セルフ2)にテニスをやらせるのです。

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