テニスプレーヤーが『ボールを聴く』ことは、滅多にない。
聞くことはしているが、聴いていないのだ。
ボールがラケットに当たる時、それは非常に特徴的な音を出す。
ラケットの真ん中に正確に当たったかどうか、角度、打つ時の体重配分や、打った位置など、、、
様々に変化する。
その音を注意深く聴いていると、音の微妙な差がわかるようになる。
例えば、
近くでラリーしている友人の音を、目を閉じて聴いてみよう。
トップスピンの音とスライスの音の違いが認識出来るようになる。
私はこの【ボールを聴く】練習方法を高く評価している。
ボールの音を体に蓄積される練習だ。
無二の一球という言葉がテニスにはある。
今聞いている音も二度とない音なのだ。
吟味して味わおう。
特にサーブ練習にこの練習の効果は発揮される。
フラット、スライス、スピンの各サーブの音は明確に違うからだ。
実際に、プロのサーブの音を聴いてみよう!
ファーストとセカンドでも明らかに違う。
特にセカンドでは、スピンの回転量と音の高さは比例する。
回転量が高まるほど、『チュッ!』という、高音になるのだ。
様々のバリエーションのサーブの音を体内に蓄積することが大切だ。
ボールを見る、いや、観ることも大切だが、この聴く練習には新鮮味がある。
そしてこの2つの方法は同時に練習できる!
練習で音に対して敏感になれば、試合中にしっかりとしたショットを連続して打てる。
さあ!
五感の一つ、『聴覚』をフル活用にしてボールを聴いてみよう!
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