スポーツの世界では、『無我の境地』や『ゾーン』という言葉がある。
誰もが人生で一度や二度経験したことのある、【あの感覚】だ。
この状態でプレーしている時、それはまるで自分ではないかのような神がかり的なプレーができる。
しかし、この状態でプレーしよう!
と思えば思うほど、【あの感覚】は遠ざかる。
人がゾーンに入っている時はどんな状態なのか。
今日はゾーンについて深掘りしたい。
ゾーンは集中力が極限に高まった状態である。
その集中に関して、一つだけ明確なことがある。
それは、常に【今、ここで】が対象であるということだ。
時間的にも、空間的にも、今現在だ。
ここ。だけではいけない。今、にも意識しなければならない。
たとえば、
集中力の途切れを起こす最大の要因は、未来や過去を考えた時。
『このポイントを落としたら、3ー4になる。相手のサービスゲームでピンチだ!。
ここで負けたら、ママや監督、友達の太郎くんは、なんて思うだろう。。。』
心は、今、ここでとは関係のないことにエネルギーを無駄使いしている。
環境省に怒られるほど無駄使いだ。←え。⁉︎
人は、過去や未来の、『たら、れば』に非常に防御が弱い生き物だ。
心は心で、意思を持っているのだ。
では、どうすれば、【今、ここに】に心を縛り付けることができるのだろう。
練習だ。
それ以外の近道はない。
心が、過去や未来に、飛び去ろうとする度に、
【今】に引き戻す。
シンプルな練習だが、それの繰り返しが一番大切。
ボールの縫い目を観ることは、今ここに意識を釘つけにする素晴らしい練習法として紹介した。
問題なのは、プレーが終わった後の、ポイントとポイントの間である。
このポイント間に人の心は、未来や過去に容易に飛んでいく。
そして、集中力の無駄使いがはじまるのだ。
どうすればいいのか。。。
お勧めの練習が瞑想だ。
そう。
呼吸に注意の焦点を合わせるのだ。
呼吸は今、ここにある。
呼吸は、素晴らしい自然現象だ。
寝ていても、起きていても、我々は呼吸する。
たとえ、意図的に止めても、その意図よりも大きな力によって、呼吸は再開される。
呼吸に焦点を合わせることは、不安に対抗する強力な武器になる。
僕は、ポイントが終わると、心を呼吸に置くことにしている。
ボールを拾いにいく時、コートチェンジする時、水を飲む時、観客に美女がいてもだ。
勝つか、負けるか考えてしまう時ももちろんある。
しかし、
【最良の今】こそが、最良の結果となる。
焦点を呼吸に合わせ続けよう。
こうしておけば、次のポイントが始まると同時に、前のポイントよりも集中を深めた状態で
プレーできる。
この呼吸集中法は、失敗したショットにクヨクヨと悩む心を集中状態に引き戻すことにも有効だし、いいショットを打ったあとの有頂点になった気分を落ち着けるのにも効果大だ!
ぜひお試しを!!!
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